覆面調査員の仕事とは?

2022-12-08 17:01:00

  覆面調査ではバレないことが絶対条件!あくまで自然に慎重に調査していきます。

調査対象は、スーパー・コンビニ・ガソリンスタンド・飲食店・ホテル・美容室・エステ・アパレルなど。一般的にはチェーン店が多いです。中には「え? こんな業種もあるの?」と驚くようなお店もあります。


あらかじめ資料に目を通し、調査項目を頭に入れたらいざ入店! 


例えば飲食店の覆面調査をする場合の調査項目はこんな感じ。

・入店時の対応をチェックする

・案内されるまでの時間を測る

・料理が提供されるまでの時間を測る

・料理の写真を撮る

・店員さんの名前や特徴をチェックしながら、働きぶりを観察する

・質問をしてみる

・店内やトイレの清掃は行き届いているかチェックする

・入店・退出時間


これらはあくまで一例ですが、一般のお客さんのように振る舞いながら調査していきます。ちなみに私の行動が怪しかったのか、店員さんに見つめられて冷や汗をかいたことがあります。笑 今ではすっかり普通のお客さんを演じられますけれど。

お店を出たら忘れないうちに即レポートをまとめます。レポートはチェック回答式と記述式の2種類で、記述部分は最低文字数が設定されていることもあり、1時間以上かかることもあります。


◆覆面調査員の収入はいくら? 私の場合

私が見たテレビの特集ではかなり稼いでいる人が紹介されていました。が、実際のところ社員やパートのように安定した収入を稼ぎ続ける人は多くはないでしょう。私の収入は多いときで月4万円、普段は数千円?1万円ほど。パートで働いたほうがよっぽど稼げます……。


基本的に謝礼(覆面調査は報酬ではなく謝礼という考え方が一般的)には調査をするための飲食費や購入費・交通費・通信費・レポート作成料が含まれています。


同じ案件を異なる店舗で複数応募もできます。その場合、手順や調査項目が頭の中にインプットされているので、効率良く調査を行えます。


また全国各地で調査が行われる場合、(調査員の少ない地域など)遠方の調査に交通費が出るケースも稀にあります。旅行をかねて調査を請け負うことも可能ですよ。


調査に必要な飲食費や購入費は最低利用条件があるので、やみくもに利益(謝礼から諸経費を引いた利益)を増やすことはできません。飲食店では謝礼が5千円、利用条件が5千円以上というケースも多いです。内容によっては飲食費や購入費がゼロで、謝礼を全てもらえる場合ももちろんありますが、稼げるというよりタダで食事ができるという感覚です。


◆覆面調査は狭き門? 人気すぎて仕事がない

テレビで紹介されることも多く、覆面調査員の数は年々増えています。私が登録している調査会社では案件に応募したあと選考が行われていますが、当選メールがなかなか届きません。涙


実際に口コミなどを見てみると「応募してもめったに当選しない」という感想が多いようです。そもそも企業(依頼主)は毎月予算を決めて依頼していますから、店舗あたりの実施数に上限があるのです。


中には当選しやすい調査もあります。


謝礼が飲食費や購入費より下回るケース、例えば5千円以上の飲食で3千円の謝礼がもらえるパターン。その場合はレポートの量が少なかったりと負担も控えめです。


このように人気のある覆面調査ですが、当選しやすい人としにくい人は確実にいます。


◆10年続けてきた私が実践している当選するためのコツ

副業として真剣に取り組んでいた時期は、月3?4万円ほど稼いでいました。


私が当選するために気をつけたことは4つ。

とにかく応募し続ける!期日が迫っている案件は狙い目

応募理由は文字多めに!この人に依頼したいと思わせる

当選した調査は求められている以上にしっかりこなす

覆面調査会社を選ぼう!数社登録がおすすめ

以下、それぞれ詳しく解説します。


1. とにかく応募し続ける! 期日が迫っている案件は狙い目

応募することが何より大切。落選が続いても地道に諦めずに応募していたら必ず当たります。


中でも期日が迫っている案件は応募数が少ないため当選しやすいですよ。頻繁にサイトをチェックして新着案件がないか確認するのがおすすめ。


2. 応募理由は文字数多めに! この人に依頼したいと思わせる

応募理由などの記述欄には、文字数を多めに記入するのがベター。経験上、企業の求める客層(一度も来店していない、同業他社の利用があるなど状況により異なる)のほうが当選確率は上がります。アピールできるところはしっかりアピールしましょう。

3. 当選した調査は求められている以上にしっかりこなす

当選した調査の出来は次の仕事につながっていきます。


おそらく調査員はランク付けされているのでしょう。期日やルールを守らない、誠意がない、間違いが多い、などこの人には頼みたくないなと思われてしまうと次の仕事はなかなか来ません。


逆に求められている報告書がきちんと書ける人は、何度も当選します。実際に応募していなくても、担当者から電話で依頼がくるケースもありますよ。


4. 覆面調査会社を選ぼう! 数社登録がおすすめ

実は覆面調査会社は多数あります。


会社によって覆面調査の得意分野(ジャンル)が異なることも。当選のしやすさ、事前テストの有無、レポートの量など各社の特色がありますので、自分に合った会社を選ぶことが大切です。私は3社に登録していましたが、現在は2社をメインに活動しています。


◆覆面調査員を10年続けて思うこと

覆面調査員は稼げるか?という問いにはお小遣い程度には稼げると答えます。


実際には“タダで食事ができる”のようにプラスマイナスゼロの謝礼も多いです。あくまで調査なのでゆっくり食事を楽しむことはできません。レポートもそれなりの質が求められます。つまり、楽して稼げる仕事ではありません。


とはいえ覆面調査員に向いている人にとっては楽しい仕事です。


私は食べることが好きなので、素敵なレストランや話題のお店にタダで行けるのが嬉しくて。良いサービスだったり、時にはココを改善したらもっと良くなるのに、など意見をお店側に伝えられるのも覆面調査員をする醍醐味だなと感じます。飲食店に行くと仕事ではないのに、つい細かくチェックする癖が抜けないのは困りものなのですが……。


では、覆面調査員に向く人はどんな人でしょうか?

話題のお店・普段行かないお店などに関心が高く、好奇心旺盛な人

人やサービスに興味がある人

欠点だけでなく、どうしたらもっと良くなるかと前向きに考えられる人

記憶力がある人

ルールやマニュアルを守れる人

バレない程度の演技力がある人

ルールやスマホが苦手ではない人

文章を書くのが嫌いではない人

ちょっとしたお小遣いが嬉しい人

あれ、意外に条件が多いですね。

これらに該当する人は覆面調査員にトライしてはいかがでしょうか。